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前回に引き続き、古典落語「鼠穴」について記述していきます。

十数年ぶりに兄に再会し、商売の元手を返済した竹次郎でしたが、兄に誘われ、ついつい寝入ってしまいました。

そんな中、竹次郎の耳に飛び込んできたのは、火事を報せる半鐘の音でした。慌てて、飛び起き、兄のお店の奉公人に聞いたところ、火事の方向は、自身の構える店がある深川・蛤町の辺りだという。

出かける前に、火事が起きても大丈夫なように土蔵の隙間を塞ぐ目塗りを番頭に言いつけたあったものの、それどころではないと一目散に駆け出し、我が家へ向かいます。

そこで竹次郎が見たものは、業火の中で燃え尽きる我が家の土蔵でした・・・。

目塗りをする前に火事が起きてしまい、鼠穴から火の手が入ってしまい、三戸前あった蔵は全焼してしまったのでした。

完全に焼け出された竹次郎一家は、蓄えてあった僅かな貯金を元手に商売を始めますが、どれもこれも上手くいかず、奉公人も一人減り、二人減り、気づけば誰もいなくなってしまいました。「弱り目に祟り目」「泣きっ面に蜂」とはよく言ったもので、これまで自分を陰に日向に支えてきてくれた奥さんまでも、心労が祟って病気になってしまいました。

新たに商売を始めるための資金すらない状態の竹次郎は、兄を頼ります。運転資金として五十両という大金を借りるのだからと、お店の裏手から入る竹次郎、その手には七歳になる愛娘のおよしの手が握られています。

兄はそんな弟と姪っ子を手放しで迎え入れます。

優しい兄の態度に安堵した竹次郎は、借金を懇願します。しかし、それまで優しかった兄の態度が一変。

「なに、五十両?・・・冗談じゃないよ、いいかい?商人っていうものは、自分の得になることに対して、銭を出すものなんだ。蔵も燃えて、奉公人たちからも見限られたようなお前に五十両なんてとんでもない!」

とそれまでの発言を見事に翻してしまったのです。

これではたまらない竹次郎は

「兄さんはよくもそんなことが言えるな。大体、あの晩に火事が心配だからって帰りたがる私を引き止めたのは、兄さんじゃないか!それに兄さんは言った、もし火事でお前が焼け出されたなら、わしの店をそっくりそのまま、お前にやるって!」

と反論します。

しかし、兄の態度は一向に変わるどころか

「そんなことは酒の席でのこと。あんなもの、本気にするほうがどうかしてるよ」

と一笑に付される始末でした。

兄の心変わりに竹次郎は怒りと憎しみに震えながら、愛娘のおよしに言って聞かせます。

「いいかい、およし。ここにいる伯父さんは、お前の伯父さんなんかじゃないぞ。ここにいるのは、人の皮を被った鬼だ。決して忘れるんじゃないよ!」

と言って、およしと共に兄のお店を後にします。

兄に捨て台詞を残したものの、それで運転資金が手に入った訳ではない竹次郎でしたが、そんな父におよしは、とんでもない知恵を授けます・・・。

この続きは次回ということにさせて頂きます。

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こちらは別途、料金を頂戴することになりますが、このプランも人気があります。

これからの季節は、お正月に向けて、年賀はがきなどの需要が高まります。

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